一点五流

1.5流の人間が「コンサルティングファーム」と「投資銀行」を両方経験したからこそ分かったことを書きます

#22 1.5流の悩み

さて、22回にわたって書いてきたSeason1も最後になる。徐々にPV数が増えることがうれしかった。まだまだ書きたいことはあるので、また書き溜めてシリーズ化してリリースしたい。また、読みに来てほしい。

一流と1.5流の差

私は1.5流である。この1.5にはプライドとコンプレックスの間だと思っている。プライドとしては一流を目指したいのだ。でも能力を考えると二流(ほんとは五流ぐらい)なのだ。この1.5流の人間が一流っぽく生きていくにはどうすればいいかというのを書いてきた。なんと悲しいことだ。

一流の人は一切共感しなかっただろう。1.5流のレンジは幅広い。年収でいうと30歳で1000万のレベルだろうか、これは結構いる。外資だけでなく、総合商社、広告代理店、優秀な営業マン、そこそこ起業家などなど。そもそも会社にも幅があるので、会社内で評価されている人間は一流だ。そうでなく、とりあえずその会社に入って平均ぐらいの人。世間的にはいい会社に所属しているし、そのレベルも一流っぽいじゃん!という人には読んでもらったら納得できる内容だったかと思う。

雑誌などのインタビューに答えるような個人として独立している人や社長は超一流なので、彼らの言葉どおりしてもいいが、物が違ったりする。それは元の能力というより、努力のレベルだ。努力できる人は一流だ。1.5流レベルでとあきらめている人にとって参考になる読み物と思ってもらえればいい。

ただ、学生時代、今の自分に会ったら、すごくキラキラ見えただろうと思う。投資銀行やコンサルの人なんて、全員一流だと思っていた。まあ、そのころから見る目はなかったのだが、思っている以上に普通の人たちなのだ。そうはいってもみんな普通からするといい暮らしを送り、すごそうな仕事をしている。

 

大企業の看板に頼っている

もしかすると前提が違ったのかもしれない。仕事はすごいものだと。大組織の仕事はただの歯車であり、その人である必要は正直ない。もちろんそれなりの優秀な人である必要はあるのだが、そんなレベルの人はいくらでもいる。むしろそうでないと強い組織ではない代わりがきくからこそ、組織として素晴らしい会社なのだ。

一方で、大企業の人は会社の看板を背負って、生きている。ある意味、借りて生きている。看板がなくなっても、生きていけるか。お金を借りて、自分で商品を作って、売れるか。

大企業のトップの人も違う。将来の役員候補だ。看板がなくてもこの人なら独立してもやっていけるだろうな、でも大企業にいる方がレバレッジが効くからいるんだろうなという人である。実際は独立すると違うかもしれない。大企業で成功する人と起業して成功する人は微妙に違うと思う。大企業向けコンサルと中小企業向けコンサルとベンチャーキャピタルのコンサルも違う。

 

能力を測る物差しが欲しい

それでも能力には共通候があるじゃやないかと言われるともちろんそうだ。別にサラリーマンなんだから、そんなのを考えなくてもいいのだが、独立しても成功するかを1.5流は考えてしまう。いわゆる市場価値というものだろうか。

この市場価値もふわっとした言葉である。一般的には転職する時の年収か。でもこれも需給バランスや業界に差がある。金融や不動産、商社はもともと高い。メーカーで能力が高い人でも給与には限界がある。また、IT業界はエンジニアが足りなくて、どんどん高騰している。

では、エンジニアと投資銀行とメーカーの経営者で比較ができるか。できない。どれも別の専門性を持ち、それぞれの市場価値なのだ。どうしても人は一つの物差しを求める高校までは偏差値でよかった。それが、社会人になると年収や所属している組織になるが、そんなのそれぞれ違うのである。

どうしてもやりたい人は社内での評価に勤しむといい。最後は何か、何となく面白そうとかやりたいとか、何となくなことをやってみるしかない。完全に私の考え方だが、犯罪もせず、毎日コツコツ働いて税金を払っているのだ。それだけでも十分だ。それ以上は自己満足でやりたいことをとことんやればいい。でも人の評価は気になるのだ。どうやったらすごいねと言ってくれるか。所属する会社とか金とかメディアへの露出とかになる。

 

時だけが経つ

そのうち、起業して成功する人間が出てくる。それまで一流企業ではなかったので、気にもしていなかったが、役員になってすごそうに見える。メディアへの露出も増える。一方で、自分の仕事はというと下働き。

自分の上司を見てもいつまで経ってもしんどそうだ。部長は役員に怒られ、部長は社長に怒られ、社長は株主や米国本社に怒られる。いつまでたっても雇われで、資本家でないといつまでも抜け出れない。実は輝く人もそうなのだ。

学生時代はもう少し短縮できると思っていた。コンサルから転職すると部長ぐらいで転職できるとか、役員で引き抜かれるとか思っていたが、幻想でしかない。そう見える人はいるが、意外に45ぐらいまでかかっている。就職して20年必要なのだ。そこまで待てるか。焦りだけがつのる。

 

すべては自分の人生

でも考えてみてほしい。そんなものなのだ。時間がかかる。じっくりやるしかない。天才ではないのだ。親が金持ちでもないのだ。コツコツやるしかない。でも追いつかないかもしれない。それが人生なのだ。自分の責任なのだ。やりたいことをやろう。不満を言っているけど今の仕事をしているのは、なんだかんだ一番いいと思って選択しているのだ。ロジカルではないが、人間は正しいと思っていることを自然とやる、すべては自分の責任なのだ。

まだまだ考えることは山ほどある。それでも人生は続く。能力は五流。なのに一流に憧れる。1.5流は悩ましい

 

 

Season1 目次
#1 自己紹介と目次
就活ノウハウ
#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
#4 企業分析の仕方
#5 採用選考としてのインターン
#6 内定時にやるべきこと
仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
仕事理解(投資銀行
#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
知っておいた方がいいこと
#18 学歴フィルター
#19 大学でやるべきこと
#20 最も怖い配属リスク
#21 転職の波の読み方
#22 1.5流の悩み

#21 転職の波の読み方

転職の波について考える。

 

転職の波

転職の波が世の中にはある。まずは直近のグラフを見てほしい。

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日経平均は2000年を1.0としている。

直近でいうと2010年を底に転職者数が伸び続けているので、あまりそれを感じない。しかし、新卒はより影響を受けやすい。2010年から2013年ごろまでに就職活動した新卒学生は決まりにくいという印象を受ける。倍率を1を超えているので、選ばなければ必ず受かるのだが、新卒はより選びやすく大手に行きたいので、実際は決まらないと印象をうけているのである。

この人たちが3年ぐらい働くとリベンジとして転職する2013年ごろから転職市場が活況になってくるので、やや増えていると思われる。もちろん多くの人たちが転職する環境になっているせいで、このまま伸び続けるかもしれない。ただ、どうやら日本人の国民性はなかなか変わらず、やはり安定志向であり、最初の会社で居続けることが多いらしい。

 

今転職すべきかという質問

では、例えば2010年に就職活動をした2011年卒が3年たつと2014年になっていて、このタイミングで転職すべきかという判断をすることになる。波で言うと今がピークでそろそろ下がるだろうとも思えるし、オリンピックまでは伸びるはずだという判断もある。

本当いうと業界ごとに変わって、IT業界はまだ伸び続けるだろうし、建設系も2018年までは伸びる。他の業種はまた別の判断になる。一方で、海外営業はどこの会社でも必要になるので、まだまだ伸び続けるし、経営管理系も必要になってくる。

いらないのは販促系と単純作業事務は景気変動に左右されるのだ。つまり、波は全体というより、業界×職種で見るべきだということだ。今転職すべきですか?なんて質問は実にばかげているということだ、あなたがどの業界に所属していて、どんな職種をやっていて、あなた自身が明るく素直なパーソナリティを持っているかというところから大事なのだ。

そんなこといわず、今がどうか聞いてんだよっていうと、もはやそれは景気変動の波に従えということになり、最近で言うと2013年、2014年は転職すべきだったね、2016年は少し慎重になるべきで、2020年までには転職しておくべきということになる。

 

35歳限界説

実はこれとさらに気にしないといけないのは35歳限界説だ。

そもそも35歳限界説はあるのか。ないと風潮になりつつあるが、私見を言うと、大手はある、ベンチャー中小はない。大手は新卒文化が残っており、新卒から出世すると40歳ぐらいに課長となり、部下を統率しだす。中途で40歳の同年代が入ってきたら扱いづらいったらありゃしない。35歳以下のやつの方がいい。それより若い会社はなおさらである。

脱線するが、人間は年齢を気にする生き物だ。なんで年下のやつにエラそうにしないといけないのだとか思う人間がいくらでもいる。能力がすべてだといっても、世の中の人は自分の能力が分かっていない人がゴマンといる。いや、そんな日の当たらない部署に配属しているんだから、出世から外れてんじゃんとわかるようで、その組織内で俺は優秀だと思い込み、まだ上司にごまをすり続ける人もいる。その上司も外れてここにいるのにね。

学生時代は偏差値という明確な物差しがあるから、負けを認めざるを得ないのだが、会社は評価があるようで、人が決めているので、運が悪く、俺はここにいるんだとか思っている。誠に気の毒だ。まあ、気付かない幸せもあるか。

35歳限界説は下っ端として雇われる前提であって、当然ハイスペックな専門性や大手で役員クラスの人は違う。上の役職でもほしいとなる。しかし、大手はまだまだ上の役職で中途入社は難しい。メーカーなどは特にだ。外資は違うが、かなりのハイスペックを要する。普通の人は35歳までが転職しやすいということになる。先ほどの2010年卒だと10年後に35なので、2020年とちょうどマッチするが、それより上の年齢は35になるのが、2018年だったりすると、今のうちに転職するしかなくなる。

転職エージェントみたいな話になってしまったが、業種を変えたいとか職種を変えたいとかいう人は、この35歳限界の時期も転職の波と合わせて考えた方がいい。

 

結局、自分の人生

そんなつまんないことを考えずに目の前のことをしっかりやってたら、いつでも転職先はあるし、よりいいポジションがあるというのはその通りで、そうすればいい。仕事というのは社内の人間関係や、その会社への経験蓄積もあって総合評価で優秀かどうかが決まる。そのためにはそれ相応の年数が必要なのだ。

浪人すると合格率はあがる。そりゃあ同じものをもう1年やるのだ。高2から受験勉強を始めて現役で通る人は2年の勉強期間だが、浪人は3年と1.5倍になるのだ。しかも高校に行く時間もなくなるから、もっと差があるかもしれない。

同じようにその業務について5年とかやっていたら、転職してきた人より圧倒的にパフォーマンスが出るのは当然だ。それぐらい転職するとリセットするのだ。それでも違う仕事をしたいという人だけが、転職すべきなのだ。最後はその仕事一回やってみたいんだもんでいいと思う。人がとやかく言おうと自分の人生だ、自分の好きなようにしたらいい

 

Season1 目次
#1 自己紹介と目次
就活ノウハウ
#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
#4 企業分析の仕方
#5 採用選考としてのインターン
#6 内定時にやるべきこと
仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
仕事理解(投資銀行
#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
知っておいた方がいいこと
#18 学歴フィルター
#19 大学でやるべきこと
#20 最も怖い配属リスク
#21 転職の波の読み方
#22 1.5流の悩み

#20 最も怖い配属リスク

配属リスクについて考える。

私にとってはかなりのリスクだと思うのだが、大学時代は深く考えてなかった。ここで書いてもどうせ分かってもらえないと思うが、分かってもらえるとうれしい。

 

コンサルの配属

内定時代に配属部署を聞かれる。先輩やらにあって引き抜いてもらえるようにする活動を配活というらしい。聞いてもらえる会社もあるし、関係なくみんな営業っていう場合もある。コンサルは新人はアナリストしかやらないので、配属の心配はない投資銀行は最初から配属別で採用されていれば心配ない。この2つは比較的専門領域なので、他に配属される道もない。ある意味、会社にいる限り比較的近しい仕事をしている。

もちろんマネジャーになると社内業務や営業活動も増えるのだが、コンサルの営業活動なんていうのは営業活動になっていない。そもそもできない人たちだが。投資銀行は少し異動の幅が広い。エクイティに行ったり、デッドに行ったり、カバレッジに行ったり多少異動することもある。

 

商社の配属

それより深刻なのは、商社だ。最近でこそ、色々変わるが、でも最初にカンパニーに配属されるとそのままだ。エネルギーだったり、プラントだったり、食糧だったり、その道のプロになる。また、財務や法務、人事かもしれない。財務畑とか言われて、その色がつく。求めていようと求めてなかろうと、会社がこれといった畑の人になる。

こういう話をすると、終身雇用の時代は終わり、いつまでも会社にいれるかわからないという指摘がある。ごもっともだが、そんなことを言いたいわけではない。商社だったら、30ぐらいならコンサルは雇ってくれる。人にもよるが、比較的採用されやすいから、別にあとで行ってもいい。給料は下がるが。投資銀行には行きづらいと思う。それまでファイナンスをやっていない人間を雇うにはややリスクがある。コンサルは企業のどこかの分野に詳しければ、役立つ。クライアントが商社だったりすることも多いので、それだけでも役立つ。

配属への慣れ

やってみると普通になるのかもしれない。それが当然になる。同じカンパニーでもトレードと投資は全く違うし、扱う商材も多岐にわたる。意外に個人でいうとそれは大きな変化で、成長実感があるかもしれない。ただ、そのうち飽きる。それでも会社の居心地はよく、給料も高いので、そのままいる。40になるともはや今更他のことをするには抵抗があるし、家のローンもあるし、このまま同じ会社でいるかになる。それで耐えれる人には何ら問題がない。

 

事業会社の配属

悲惨なのは他の事業会社だ。メーカーに行くとまずは工場かもしれない。営業かもしれない。でも経営に近しいことはやれない。そして色がついていく。定常業務が多く、プロジェクトを組むような改革に携わることは少ない。スキルが低いままで転職活動しようとしても同業界にしかいけない。財務や経企、システムのようなどこの会社にもある間接部門だと転職しやすいが、営業や企画だと同業界への転職が最もしやすくなる。

つまり、最初に選んだ業界のイメージが違った段階で、おしまいなのである。もちろん、30ぐらいまでだと異業種に行くことは可能だが、会社の格が落ちたり、給料が下がったり、何より一から人間関係を築かないといけない。当然、これも人によりけりで、そんなのは関係なく転職する人もいるが、一般的な話だ。

 

配属リスクは仕事への幻想かもしれない

先に書いた資格を取るというのはある意味、配属リスクといえば配属リスクなのだ。その仕事についてよくわかっていないはずなのに、弁護士になりたい!会計士になりたい!というのだ。ただ、あるイメージはドラマなのだ。

こう書いていて思うのは仕事なんてそんなものかもしれない。幼稚園の時にケーキ屋さんになりたいと思った女の子が、専門学校に行って、ケーキ屋さんになり、開業したらすばらしいということになる。悲惨なのは途中でケーキを作るのではなく、食べるのが好きだと気付いた時、飲食にいくぐらいしかなくなることだ。でもそれも人生だ。

野球選手になったが、戦力外通告をくらい、引退し、普通のサラリーマンになるか飲食店を開くかする。でも野球選手になんて普通なれないので、そこまで夢を追った人生はすばらしいのだ。

配属リスクなど、それからすると大した話ではなく、いくらでも修正がきくではないか!

与えられた環境に満足するタイプは特に問題ない。過去何かしらの成功体験があり、それによりプライドが高く、昔夢を漠然と大きく持っているタイプは普通のサラリーマンを経験して、こんなはずじゃなかったと思う。脱サラもその流れだ。そういうタイプは配属先が決まっている会社に就職するか、専門的資格を取るか、コンサルや投資銀行のような幅広い業種にちょっとずつ絡むような業界に行くことをお勧めする

 

Season1 目次
#1 自己紹介と目次
就活ノウハウ
#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
#4 企業分析の仕方
#5 採用選考としてのインターン
#6 内定時にやるべきこと
仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
仕事理解(投資銀行
#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
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#20 最も怖い配属リスク
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#22 1.5流の悩み

#19 大学でやるべきこと

大学1年だったら、何をするかについて書いてみたいと思う。

まずは旅行

そもそも今は大学3年生の夏にはインターンが始まり、3月から選考が始まる(よね?)大学生活でゆっくり何かに取り組むのは大学1~3年春ぐらいまでの2年ちょっとしかない。留学に行ったら就活に間に合わないとか色々制約があるが、それをいい出すと何もできないので、一旦取っ払う。本当は将来何をしたいかによって、計画は変わるはずなのだが、1年生で将来が決まっているなど、ごく少数で医者、薬剤師などの最初から資格ありきの学部が筆頭である。他にも弁護士、国家公務員、会計士など2年ぐらいから勉強しないといけない(した方がいい)のもある。そんなどんな道に行くにしてもやるべきことをまとめて何かという問いになり、難しい。

よく言うのはよく遊べ。特に旅行にいけ。ごもっともで社会人になると時間がない。有給など使って、1週間取るなんて難しいものだ。自分は親によく海外旅行に毎年行っていたが、親は自営業だったので可能だったのだろうが、サラリーマンである私は無理である。それで何か仕事に活きるかというとその相関性は低いので、ただ遊んだり、友達作ったりしたいのならやるべきである。

 

スキルアップか趣味か

他には学生時代は好きなことをやるべきで、スキルなんてのは会社に入ってやるから考えるなという答えである。これもその通りで、学生が見よう見まねで2年ぐらいやったところで、社会人のスキルには届かないのだから、スポーツなり、サークルなりに打ち込むべきだというのである。このスポーツは大事で、おじさんたちはお前何かスポーツやっていたか?という問いが好きである。それぐらいしか話す共通点がないからだろうが、一緒だと盛り上がる。何か賞や大会に出ていたら、それだけで頑張るやつだという認識で認められたりする。人間そんなものである。また、趣味はなんだ?という問いかけも好きである。これも、少しマニアックなものを語るとへーと話が持つ。そして、途端にキャラ付けされる。就活でも面接で聞かれるネタにはなるのだ。そこそこ面白いネタに仕上げておくと、面接は持つ。

 

資格

資格をとるべきか、逆に学生が気になる答えである。私が思うにその資格で食えるレベルのは意味があると思う。例えば、弁護士、会計士、税理士である。取れるなら取ってみろである。質問する時間があるならただちに勉強しろである。この質問を聞いている背景には、自分が頑張って勉強した投入量とリターンとしてのお金が見合うかということだろう。リスクが減るという考え方をした方がいいと思う。もし取らなかったら、500万~の幅の人生が待っているが、取ると1000万~の幅の人生になるというわけで、取らなくても1000万をもらえるかもしれない。人生1回だから検証のしようもないのだが、取れるなら1000万~を確保しておいた方がいいということになる。余計なことを言うが、実はそこそこ話ができて、頭がいうやつは1000万ぐらいの人生は確保できるのである。そうなると、別に資格取らなくてもということになる。それでも人間肩書きがほしくなったりする。それで後で取り直したりするのである。

 

絶対英語

どうやってもこれだけはやっておいた方がいいというのがある。英語だ。絶対にである。やらない方がいいなんてことはない。ただ、ほとんどの人間はやらない。言葉となめているが、意外に時間がかかるからだと思う。それより簡単に学べるものがあって、日本ではそれなりに生きていけるのだ。ただ、絶対に仕事の幅を狭める。当然永遠にネイティブにはかなわない。でも、少しでも使えた方がいいのだ。しかし、なかなかキリのない勉強である。止めると途端に能力は落ちる。海外に2年ぐらい留学に行ってきたらいい。下手な日本の院にいくより、2年休学して留学し、戻って就職活動した方がいい。不利にはならない。

 

起業

後、起業。もはやリスクゼロでできる。そして、かならずアプリ開発などコードを自分で書いておくことをお勧めする。自分で学ぶのはハードルがあるときはインターンでIT系に行って学ぶといい。ETICだったり最近はWANTEDLYにもインターン関連が載っている。そこで学んで起業するといい。学生起業した社長は理解があるだろうし、急成長で人が足りなくて未経験の学生でも安くで雇えるならいいやってところを探すといい。世にいうブラックバイトなんだろうが、猛烈に働いてとっとと学んで起業すればいい。そのインターンバイトをやりながら、自分のビジネスプランを考えるのだ。

ここで、次の問題がでる。ビジネスプランが出ない。そりゃあ起業を目的にしているからダメで、やりたいことが先なんだと言われるが、それはおっしゃる通りなのだが、そういう優秀な人はやればいい。ここでは思いつかない普通の人向けに書く。よくあるのは常にメモを持ち歩いて思いついたときに書く。ただ、つまんないアイデアしか出てこないよね。そして思いついても誰かが必ずやっている。どうせそんなものなのだ。そしてそもそも自分の知識も薄いから思いつかない。色々知ったうえで、もっとこうした方がいいのになとか思いつくのに、元がないからアイデアなんて思いつかない。これも天才的な人は別ね。

次に誰かのマネをしてみる。成功するわけがないのだが、ベンチャー企業で表彰されているものを見て、真似てみる。まあそれもうまくいかないのだが、まずやってみて独自色を出してみる。ネットはあきらめて、日本の物を海外にネット経由で売ってみるのはどうか。結構やっている人がいたが、やらないよりはやった方がいい。そして、ネット通販系のところでバイトしてみて、何かの商材に特化したサイトを立ち上げてみる。

 

人生不平等。だから今すぐやる

おい、金なんてねえぞということになるが、最初は自分で家庭教師やら塾講師で金を稼いで、それをつぎこむ。勉強できなくなるじゃないかという人は勉強すればいい。勉強もして資格もとって起業もしてなどできない。やはり何かを選ばざるを得ないのだ。それを大学1年に決めろは酷なのだが、高校から資格勉強しているやつはいるし、高校から起業しているやつもいる。なんなら生まれた時から海外なので英語は出来ているやつもいるすでにハンデなのだ。いや俺は東大だといっても、それは受験勉強なのだ。社会で活躍するのとは違う。勉強がつながらないなどとは絶対に言わない。十分その能力は通じる。ただ、東大の中でも競争があるし、そこに受験勉強とは違う科目がはいって総合点となる。コミニュケーション学かもしれないし、営業学かもしれないし、リーダーシップ学かもしれない。それらの方が配点が高かったりする。それも合わせた総合点で、はたして勝てるか?慶応からの下剋上がある。それらは大学では教えてくれない。教えようというプログラムはあるが、不十分である。なぜなら大学の教員は社会に出ていない人がほとんどだし、出ていても成功はしていない。有名なコメンテーターかもしれないが、会社における成功者ではない。もちろん、そちらを目指すなら別だが、芸能人みたいなブランディングの問題である。

金を稼いで、起業して、2年留学行って、帰ってきて就活をする。これがいいと思えるプランだが、あとはどこまで頑張れるか。単位は落とさないで、卒業だけはしてね。ホリエモンみたいに意味がないといって中退してもいいけど、そこまで自信ある?

 

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#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
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#5 採用選考としてのインターン
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仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
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#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
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#18 学歴フィルター
#19 大学でやるべきこと
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#22 1.5流の悩み

#18 学歴フィルター

学歴フィルターはあるのかについて書いてみたいと思う。

他サイトはこちら

学歴フィルターとは?難関企業はどの大学まで大丈夫? - NAVER まとめ

 

ずばりある

まずは一般的な話。ある。明確なのは銀行。リクルーター制度というのは、自分の出身大学の学生に何人あい、内定したらいくらキックバックみたいな制度がある。自然とそれまで入っている大学の学生しか採用されないし、比率もそうなる。

あとは、オーナー系企業でオーナーが学歴信仰か学歴コンプの場合、東大しかだめだとか言い出す。

あとは、よく言われるが、エントリーや説明会予約画面が大学によって定員数を変えている企業。友達同士で見たら、こっちは予約できるのに、あっちは満員になっているみたいなのである。

どこまでがフィルターかというと、東大、早慶旧帝大まで、MARCH、関関同立まで、日東駒専産近甲龍までというわけで、企業の人気度合によって変わる。

 

学歴フィルターについての不毛な議論

この学歴フィルターについて、もっと中身をという人がいるが、学生時代の中身なんてくそくらえである。中身なんてそんなかわりゃあしないのだ。明日から金とってこれるのか?利益をもたらすのか?だったらなぜ起業しない。学校じゃないんだぜ。学校は学生から金をもらって、サービスを提供するから優しいが、企業は逆で金をはらってやってる嫌なら辞めろ、来るな。選考だって好きにやるわである。

一方で、こんな話もある。ある大手メーカーは毎年推薦を軸に採用していたため、入社する大学が20大学ぐらいしかなかった。もっとオープンにということで、大学も書かせず、面接も自由に社員にやらせた。その結果、多様な人材を採れたと喜び、大学も見てみようと調べてみると、8大学に逆に減った

選ぶ方も自分に似たタイプを選ぶ。優秀の概念も同じなのだ。自然と絞られてしまうのはそんなものかなあと納得できる話である。

確かにたまに下位校でも優秀だなあと思う人間はいるが、その確率は低い。やはり慶応の人間は優秀な人が多い。勉強と仕事は別だというが、勉強も遊びも根性も顔もハイレベルな人間が慶応にいるのだ。勉強ができる=コミュ障と思ってはいけない。あなたはずいぶん狭い世界しか見ていないのだ。

 

あなたの偏差値がある

しかも大手ならそんなやつがごろごろ受けに来る。全部見てられないから、学歴でフィルタリングする。また大手の方がより頭を使う勉強的な要素が大きいのだ。最初は営業でがっつでなんとかなっても、マネジメントになったり経営にかかわると難しい経営手法、法律、会計、ITなどあらゆる知識を学んで、アウトプットしないといけない。これが慶応の人間が全員できるわけではないが、勉強もできて、コミニュケーションもできるやつをとる。

また、体育会系も好まれる。投資銀行なんて、京大のアメフト部が団体で来ていた。頭もいいし、体力もあるし、何しろ体育会系の組織だったところで、つらいことでも耐え抜く耐性ができているのだ。いつでも逃げれるサークルとは違う。組織人としてもいいし、営業マンとしてもいいし、頭もいいのだ。ほら勝てないだろ。

大丈夫。自分にあった会社がある君には見えない自分の実力値が胸に書いている。受験で言う偏差値だ。それにあった企業にいけばいい。残念ながら企業には偏差値が公表されていない。でもなんとなくわかるだろ。なにくそと思って、受けるのは勝手だ。頑張れ。

 

コンサル・投資銀行の学歴フィルター

コンサルだとどうなるか。東大、京大でセミナーを行って、早慶でも行う。以上が多い。あとは勝手にエントリーしておいでである。正直SPI的な筆記試験をすれば差がつくし、それをクリアすればいい。個人的にはコンサルは勉強が得意なやつに向いている。この勉強にはやや嫌味も含む。受験勉強とは、教科書を読み、理解する。塾に行き、講義を聴き、ノートにわかりやすくまとめる。覚えたものを別問題で解いて、答え合わせをする。このプロセス大変コンサルに似ている。

まず、新しい業界や企業を勉強して、理解する。色んな人にヒアリングしたところで、概況をまとめる。それを今回の問題に合わせて、解答して、レポートというノートにわかりやすくまとめる。それを他の会社に応用してまた解答する。

本質的に大事なのは、課題設定であり、仮説なので、受験勉強ではそれは育成されないのだが、それ以外は受験勉強に似ている。仮説は経験によって増えたりする。つまり、それ以外は受験プロセスと同じなのだ。お勉強ができる人にはいい業界だと思う。逆にできない人にはつらいレポートを読むのでやめた方がいい。

投資銀行も同様、東大、早慶である。やや営業要素があるので、部門によっては体育会系を好んだり、ハングリーさが見える人間を入れるので、そこまで求めていないかもしれないが、でも東大早慶で十分人数は満たされる

 

学歴は最初だけ

東大、早慶でない悔しいと思った君。この大学なんてのは入社ぐらいでしか使わない。(銀行は違う)それ以降は実力だ。考えてみて。受験勉強って8歳から初めて18までの10年間の差なのだ。今20だったら、30まで頑張ればもはやそれまでの差は関係ないのだ。もちろん若いときの吸収力は違うから、受験での頑張り以上に何倍も頑張らなくてはいけない。30に受験があると仮定するなら、その受験を目指せばいい。学歴がなくてもすごい社長になっている人はたくさんいる。

普通の会社に入ったら負けるよ。人と違うことをするのだ。若くから活躍できる会社。何か特化したスキルを身に着けることができる会社。そこからどうしても行きたいのなら、行けなかった会社に転職すればいい。その頃は今より転職しやすい環境になっているはず。30から40もまた競争。それができなかったら、自分の実力だと思って、今回の人生はあきらめるんだな。学歴のせいではない。自分のせいだ。

 

Season1 目次
#1 自己紹介と目次
就活ノウハウ
#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
#4 企業分析の仕方
#5 採用選考としてのインターン
#6 内定時にやるべきこと
仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
仕事理解(投資銀行
#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
知っておいた方がいいこと
#18 学歴フィルター
#19 大学でやるべきこと
#20 最も怖い配属リスク
#21 転職の波の読み方
#22 1.5流の悩み

#17 結局どこの会社がいいのか

今回はどこの会社(業界にさせて)がいいかを個人的に点数付けする。それって俺にとってになるんだけどね。まああなたも一度書いてみなよ。

 

さて、前回書いた式でやる。Y=a×[お金ポイント]+b×[企業ランクポイント]+c×[労働時間ポイント]+d×[仕事内容ポイント]を使う。

 

係数

まずは、係数をa~dを決めたいと思う。合計で10点で、25歳から65歳まで10年ごとに係数がかわるとした。

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私の場合、入社時は企業のランクと仕事内容が大事で、時間なんてどうでもよかった。それが年を取るにつれ、時間が大事になってくる。仕事は一定で大事で、お金は45の時が何かと入用になるのだろうと思い最大にした。自分でも書いていて思うが、つまんないやつだなと思ったし、何より先のことは改めてわからんなあと思った。

 

ポイント

次に各業界を各項目について5点満点で点数付けした。

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これも特にお金なんかは年齢によってポイントが変わるが、一旦そこは一定とした。仕事内容は本当にその人によるので、起業を4点にしているが、大きな仕事をやりたい人にとっては0点になる。またメガバンク投資銀行などの仕事を虚業だと思う人には0点である。これはそれぞれの点数なので、自分でポイント化してほしい。

総合得点結果

この二つを掛け合わせた各年代の点数がこちら

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25の時は投資銀行が一番高く、次が商社、コンサルと続く。

終盤になると時間が大切になるので、メガバンクや大手メーカーが上位に来て、さらに仕事内容が大事になるので起業に変わる。年代によってよいという会社が入れ替わるのだ。私のケースで言うと、最初投資銀行に入り、45で大手メーカーに転職し、最後起業することがよいということになる。

本当にそうか?違和感は係数やポイントが違うんだろう。少し数値を変えてみたらいい。するとすぐに順序が逆転する。仕事内容の係数を高くつけすぎな気がする。

 

転職タイミングが制約になる

そして、もう一つ大事な観点は、大手メーカーに45で転職できるかというとNOに近い。35歳まで、もっというと30ぐらいまででないと転職しづらい。するとお金が大事な時期に大手メーカーはよくないということになる。

つまり、点数化しても現実的に転職できるかというとそれはタイミングがあることになる。しかも、途中辞めることになるかもしれない。

 

一生同じ会社に勤めるとしたら・・・

じゃあ一生同じ会社に勤めるとするとどうかという累積得点の順位変動がこちら。

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一番いいのは商社となる。まあでも僅差だよね。

もはや変数が多すぎて、この数値化やキャリアプランが無意味であることに気付く。そもそもこの点数が間違っている。メガベンチャーの何も知らないのに点数つけるなどまあ失礼だよね。それはあくまで仮定として見てね。

ここまで書いておいて、意味ないって読んで頂いたのに失礼だが、でもよくお勧めの会社ないですか?とか聞かないか。答えは、お前のことを知らないから重みづけわからないだ。しかも将来どうなるかわからないからわからない。そもそもほとんどの人が自分の会社のことしか知らないのでわからない。転職市場のことがわからない(しかも今から10年後とかの)からわからない。わからないことすぎて、アドバイスは本当はできないのだ。

自分で軸を決めて、なんとなく企業分析やOB訪問して、えいやで決めるしかないね。

でも数値化すると色々見えてくるから、やってみて。

 

Season1 目次
#1 自己紹介と目次
就活ノウハウ
#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
#4 企業分析の仕方
#5 採用選考としてのインターン
#6 内定時にやるべきこと
仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
仕事理解(投資銀行
#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
知っておいた方がいいこと
#18 学歴フィルター
#19 大学でやるべきこと
#20 最も怖い配属リスク
#21 転職の波の読み方
#22 1.5流の悩み

#16 新卒でどこに入るのがいいのか③

さて、2回書いてもおわらなかった、新卒で入るにはどこがいいのかの3回目。

起業

起業するにはどこがいいのか。リクルートだとかコンサルだとかメガベンチャーだとかいきなり起業とか色々あると思う。まあ個人的にはすぐに起業するのがいいと思う。経営についてわかってなくてという人は、起業より大事な価値観があるのだと思う。一度大企業に入った自分でありたい、もしかすると大企業での道がいいのかもしれない、お金を確実にほしい、リスクを極力減らしたい(つまり起業なんてやめた方がいい)など。

 

起業しやすい会社

ちなみにリクルートがなぜいいのかリクルート起業したい人が寄ってくるので、起業する確率が高いように見える。起業で大事なのは営業力だったり、独立しやすいビジネスモデルだったりする。リクルートで営業をやっているとどんなとこでも飛び込んで開拓してくる力がつく、というかやらされる。また、独立したらリクルートから仕事をもらう、もしくは似たようなビジネスで起業する。独立しやすいのだ。他の会社でもOBが元いた会社から仕事をもらうのはよくあるが、元リク生態系ができているので、より仕事をもらいやすくなっている。

一方で、コンサルはどうか。コンサルが独立して何をやるか。先ほどいった営業力は全くといってないので、コンサル下請ぐらいしかうまくいかない。大企業のコンサルしかやっていないので、ある程度出来上がった改善はできるが、ゼロから何かを生み出して、そして営業開拓するにはプライドが邪魔なような気がする。必ず営業マンをどっかから連れてきた方がいい。もう一つ大事なのは技術系社員。今の時代、ネット関連で起業するしかない。他の業種をやってもいいが、ネット系は元手がかからないのと成長性を考えるとネット関連しかない。コードをかいてとっとと製品化して改善していかないとすぐにおいて行かれる。そういう意味ではメガベンチャーに行く方が起業にいいのかもしれない。自分が技術系だと一番いいが、そうでなくても作ってくれる人を知っているので、人材を確保できる。でも、やっぱり自分が作れるようになっておいた方が起業にはいいと思う。

つまり、自分がどんどん仕事をとってこれる営業マンになるかコードをかける人間になるかリクルートは営業系かテック系かわかれているので、まあどちらでも比較的いい気がする。メガベンチャーはテック系、コンサルは起業には不向きと思う。なお、投資銀行の人はビジネスとはかけ離れているので(というか興味ないだろ、あの人たち)ベンチャーに後からCFO人材としてジョインするのがいいと思う。いいベンチャーの見分け方はいるね。

 

費用対効果

さて、最後に費用対効果。これよくわからないが、一旦効果を給与、費用を労働時間にしてみる。

例えば30歳賃金で、20時帰りまったり企業で600万、22時帰り忙しい会社で800万、24時帰りコンサルで1000万どれがいいのだろうか。もちろん22時帰り1000万とか、18時帰り800万という企業もあるし、そういう会社に入れればいい。

こう比較すると、人の価値観にもよるが効果を給与で測れないなあと思う。つまり、22時帰りだが、そこの仕事は自分にとって成長できるものかどうかで満足度が変わる。仕事に何も求めないなら、たぶん帰りたい時間で選んで、+200万はどうでもいいと思う。20時に帰りたい人は22時になるのは絶対嫌なので、600万だけど20時帰りを選ぶのであろう。でもこれを読んでもらっている人はおそらく成長をもとめてしまうのだ。すると、たぶん22時ぐらいまで働かされる会社でないと満足できなかったりする。

また絶対値として800万はほしいとか1000万がほしいとか思うのだ、これは費用対効果といいつつも給与を重視する人だ。つまり、時間か給与かどちらか重視する軸を選び、その中で成長性という仕事内容だったり、会社名だったりを要素として選ぶのだと思う。

 

会社を選ぶ公式?

ここまで2回に分けて、だらだら書いてきたが、人間は欲深く、お金ももらえて、名の知られた会社で、時間はそこまで忙しくなく、成長実感の持てる会社(人によっては起業スキルが身に付く会社)がいい会社になる。それはどこかはそれぞれの要因に係数をかけた合計点で表され、Y=a×[お金ポイント]+b×[企業ランクポイント]+c×[労働時間ポイント]+d×[仕事内容ポイント]みたいな式がそれぞれあるのだ。

このa~dの係数は人それぞれで、かつポイントの定量化も人それぞれなので、人によるなあって答えになるのである。

しかも忘れがちなのが、今年はY2016という点で表されるが、Y2017はまたそれぞれかわり、あなた達が子供が生まれるであろうY2026は全く違う係数ポイントになっており、それは予測できないから難しい

そして、Y2016~Y2058という65歳まで(ぞっとするだろ。その頃定年は75かも知れないぜ)の合計値が最も高くなる会社を会社選びと言っているのである。わかるわけないね。だから、やりたいこと=仕事内容という一番変わらない価値観(意外にね)で選べと言われるのではないかな。おい、結局どこがいいんだよって?では次の回であえて、点数づけするか。

Season1 目次
#1 自己紹介と目次
就活ノウハウ
#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
#4 企業分析の仕方
#5 採用選考としてのインターン
#6 内定時にやるべきこと
仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
仕事理解(投資銀行
#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
知っておいた方がいいこと
#18 学歴フィルター
#19 大学でやるべきこと
#20 最も怖い配属リスク
#21 転職の波の読み方
#22 1.5流の悩み