一点五流

1.5流の人間が「コンサルティングファーム」と「投資銀行」を両方経験したからこそ分かったことを書きます

#9 コンサルを辞めた後の転職先

結構気になる、コンサルをやめてどこにいくかという話をしようと思う。

ポストコンサルタント転職成功事例 - ポストコンサルタント転職 コンサル経験者の方へ|転職サービスのムービン

「外資系戦略 ポストコンサルキャリア選択の苦悩 ①」|外資系戦略コンサルのキャリア "鬱de乙"

コンサルタントの転職×仕事:ポストコンサルのキャリアパス|アンテロープ

まあ色々あるが、確かに転職はしやすい。これまでの先輩がいろんなところに転職され、結果を残されているからこそ、企業も採用してくれたりする。30歳ぐらいで転職する場合のいくつかパターンを書いてみよう。

①他コンサル

これが一番いきやすい。新卒の時に入れなかったコンサルにもいける。なんせ一度コンサルのお作法をやっているので、入り方が全然違う。事業会社からコンサルに転職する人も多いが、最初慣れるのに時間がかかるパワポ作成、エクセル、論理的思考力、リサーチの仕方、俯瞰した視点、プロジェクトの進め方、夜遅くまでやる耐性、細部へのこだわりなどなど。新卒で叩き込まれたものはやはりしみついているし、それがベースとなっている。当然、コンサル他社も取りやすい。

コンサル会社のレベルを上げるか、もしくは下げてポジションや給与をとりにいくパターンもある。30歳で1500~2000万で採ってくれるとこもあるにはある。意外にこれが多かったりするかもである。

 

②起業、ベンチャー

意外にこれも多い気がする。親がもともと会社やっていて継ぐみたいなのもある。自分でやっていて成功した確率は本当に低いと思う。南場さんは別格。他もいるけど、それをやるためにわざわざ行く?みたいなベンチャーもある。そんなの人の勝手だけど。経営をしてみたくなったパターンね。

 

③大手事業会社

経営企画とか事業管理部署とか一番とってくれやすい。ただ給料は下がる。これを許容できるか。また1商材に絞れるか。ワークライフバランスを重視するなら一番いいよね。商社も入る。これも割と採用してくれるが、難しい。それぞれの事業部の投資部門という名のリサーチ、レポートポジションね。プロジェクトでも多いから親和性があると思う。

 

④ファンド

PEファンドにも一定程度行く。コンサル出身者が立ち上げたり、ハンズオンを重視しているファンドね。金融出身者が多いファンドは合わない。投資銀行に行くかというとほとんど行かない。仕事が全然違うから。

 

コンサル出身者もただの人

こう書くと色々行けるなあと思うかもしれないが、入った時にはコンサル以外は普通の役職であることが多い。せっかくコンサルに入って、色んなスキルをつけたと思っても事業会社では何も結果を出していない小僧であり、新卒から上がってきたのと同じランクであったりする。いきなり課長とか部長になれるんでは?と勘違いしてはいけない。どんな仕事でもその会社での実績が必要なのだ。

その後は、年功序列の会社でない限り、実績をあげれば昇進する。でもやはり数年はかかるよね。ファンドなんていったら、一番下のアソシエイトからだからね。マネジャーまで行っていたとしても、また下働きである。まあ、コンサルにいても役職だけ上がって、やっていることは下働きみたいなもんだから、同じなんだけどね。

プロ経営者になれるなんて間違っても思っちゃいけない。プロ経営者が経営層になった年代を見てみよ。45以上である。コンサルをワープできる仕事だと勘違いしたら大間違いだ。思っているより、あなたの理想に近づくには時間がかかるのだ。

といっても早く偉くなって、お金もほしいのもわかるが、難しい。コンサルに行けばその先バラ色じゃねえかみたいな期待を抱いていたら今すぐ取り払ってほしい。先輩にそういわれたといっても、先輩はよく見せたいだけであり、その先輩も会社ではぺこぺこしているのだ。何よりクライアントにぺこぺこしているのだ。そんなコンサルはだめだ、言いたいことを言っていないんだと言われたらそうかもしれない。でも、そんなコンサルそんな見ない。客商売でサラリーマンなんだから。

 

コンサルは起業で成功しない

俺はすごい優秀なんだって言っているコンサルにいってやってほしい。じゃあなぜすぐ起業しないのか。すごいなら、起業して成功するでしょ?結局リスクを取るのが怖かったりする。所詮それぐらいの実力なのだ。事業を自分で起こして、人を雇って、税金を多く払っている人が一番すごいのだ。日本で一番優秀な人は誰かという問いに、孫さん、柳井さんは出るが、大前さんや堀さんが出るか。所詮コンサルなのだ。研修会社やコンサルが関の山だ。確かに事業会社にいくよりはコンサルに行く方が転職しやすいが、それだったら先に事業会社で結果を出した方が、将来的に出世しやすい。配属リスクはあるけどね。くれぐれもコンサルでショートカットできると思わないように。それなりの転職先しかないよ。

 

Season1 目次
#1 自己紹介と目次
就活ノウハウ
#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
#4 企業分析の仕方
#5 採用選考としてのインターン
#6 内定時にやるべきこと
仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
仕事理解(投資銀行
#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
知っておいた方がいいこと
#18 学歴フィルター
#19 大学でやるべきこと
#20 最も怖い配属リスク
#21 転職の波の読み方
#22 1.5流の悩み