一点五流

1.5流の人間が「コンサルティングファーム」と「投資銀行」を両方経験したからこそ分かったことを書きます

#19 大学でやるべきこと

大学1年だったら、何をするかについて書いてみたいと思う。

まずは旅行

そもそも今は大学3年生の夏にはインターンが始まり、3月から選考が始まる(よね?)大学生活でゆっくり何かに取り組むのは大学1~3年春ぐらいまでの2年ちょっとしかない。留学に行ったら就活に間に合わないとか色々制約があるが、それをいい出すと何もできないので、一旦取っ払う。本当は将来何をしたいかによって、計画は変わるはずなのだが、1年生で将来が決まっているなど、ごく少数で医者、薬剤師などの最初から資格ありきの学部が筆頭である。他にも弁護士、国家公務員、会計士など2年ぐらいから勉強しないといけない(した方がいい)のもある。そんなどんな道に行くにしてもやるべきことをまとめて何かという問いになり、難しい。

よく言うのはよく遊べ。特に旅行にいけ。ごもっともで社会人になると時間がない。有給など使って、1週間取るなんて難しいものだ。自分は親によく海外旅行に毎年行っていたが、親は自営業だったので可能だったのだろうが、サラリーマンである私は無理である。それで何か仕事に活きるかというとその相関性は低いので、ただ遊んだり、友達作ったりしたいのならやるべきである。

 

スキルアップか趣味か

他には学生時代は好きなことをやるべきで、スキルなんてのは会社に入ってやるから考えるなという答えである。これもその通りで、学生が見よう見まねで2年ぐらいやったところで、社会人のスキルには届かないのだから、スポーツなり、サークルなりに打ち込むべきだというのである。このスポーツは大事で、おじさんたちはお前何かスポーツやっていたか?という問いが好きである。それぐらいしか話す共通点がないからだろうが、一緒だと盛り上がる。何か賞や大会に出ていたら、それだけで頑張るやつだという認識で認められたりする。人間そんなものである。また、趣味はなんだ?という問いかけも好きである。これも、少しマニアックなものを語るとへーと話が持つ。そして、途端にキャラ付けされる。就活でも面接で聞かれるネタにはなるのだ。そこそこ面白いネタに仕上げておくと、面接は持つ。

 

資格

資格をとるべきか、逆に学生が気になる答えである。私が思うにその資格で食えるレベルのは意味があると思う。例えば、弁護士、会計士、税理士である。取れるなら取ってみろである。質問する時間があるならただちに勉強しろである。この質問を聞いている背景には、自分が頑張って勉強した投入量とリターンとしてのお金が見合うかということだろう。リスクが減るという考え方をした方がいいと思う。もし取らなかったら、500万~の幅の人生が待っているが、取ると1000万~の幅の人生になるというわけで、取らなくても1000万をもらえるかもしれない。人生1回だから検証のしようもないのだが、取れるなら1000万~を確保しておいた方がいいということになる。余計なことを言うが、実はそこそこ話ができて、頭がいうやつは1000万ぐらいの人生は確保できるのである。そうなると、別に資格取らなくてもということになる。それでも人間肩書きがほしくなったりする。それで後で取り直したりするのである。

 

絶対英語

どうやってもこれだけはやっておいた方がいいというのがある。英語だ。絶対にである。やらない方がいいなんてことはない。ただ、ほとんどの人間はやらない。言葉となめているが、意外に時間がかかるからだと思う。それより簡単に学べるものがあって、日本ではそれなりに生きていけるのだ。ただ、絶対に仕事の幅を狭める。当然永遠にネイティブにはかなわない。でも、少しでも使えた方がいいのだ。しかし、なかなかキリのない勉強である。止めると途端に能力は落ちる。海外に2年ぐらい留学に行ってきたらいい。下手な日本の院にいくより、2年休学して留学し、戻って就職活動した方がいい。不利にはならない。

 

起業

後、起業。もはやリスクゼロでできる。そして、かならずアプリ開発などコードを自分で書いておくことをお勧めする。自分で学ぶのはハードルがあるときはインターンでIT系に行って学ぶといい。ETICだったり最近はWANTEDLYにもインターン関連が載っている。そこで学んで起業するといい。学生起業した社長は理解があるだろうし、急成長で人が足りなくて未経験の学生でも安くで雇えるならいいやってところを探すといい。世にいうブラックバイトなんだろうが、猛烈に働いてとっとと学んで起業すればいい。そのインターンバイトをやりながら、自分のビジネスプランを考えるのだ。

ここで、次の問題がでる。ビジネスプランが出ない。そりゃあ起業を目的にしているからダメで、やりたいことが先なんだと言われるが、それはおっしゃる通りなのだが、そういう優秀な人はやればいい。ここでは思いつかない普通の人向けに書く。よくあるのは常にメモを持ち歩いて思いついたときに書く。ただ、つまんないアイデアしか出てこないよね。そして思いついても誰かが必ずやっている。どうせそんなものなのだ。そしてそもそも自分の知識も薄いから思いつかない。色々知ったうえで、もっとこうした方がいいのになとか思いつくのに、元がないからアイデアなんて思いつかない。これも天才的な人は別ね。

次に誰かのマネをしてみる。成功するわけがないのだが、ベンチャー企業で表彰されているものを見て、真似てみる。まあそれもうまくいかないのだが、まずやってみて独自色を出してみる。ネットはあきらめて、日本の物を海外にネット経由で売ってみるのはどうか。結構やっている人がいたが、やらないよりはやった方がいい。そして、ネット通販系のところでバイトしてみて、何かの商材に特化したサイトを立ち上げてみる。

 

人生不平等。だから今すぐやる

おい、金なんてねえぞということになるが、最初は自分で家庭教師やら塾講師で金を稼いで、それをつぎこむ。勉強できなくなるじゃないかという人は勉強すればいい。勉強もして資格もとって起業もしてなどできない。やはり何かを選ばざるを得ないのだ。それを大学1年に決めろは酷なのだが、高校から資格勉強しているやつはいるし、高校から起業しているやつもいる。なんなら生まれた時から海外なので英語は出来ているやつもいるすでにハンデなのだ。いや俺は東大だといっても、それは受験勉強なのだ。社会で活躍するのとは違う。勉強がつながらないなどとは絶対に言わない。十分その能力は通じる。ただ、東大の中でも競争があるし、そこに受験勉強とは違う科目がはいって総合点となる。コミニュケーション学かもしれないし、営業学かもしれないし、リーダーシップ学かもしれない。それらの方が配点が高かったりする。それも合わせた総合点で、はたして勝てるか?慶応からの下剋上がある。それらは大学では教えてくれない。教えようというプログラムはあるが、不十分である。なぜなら大学の教員は社会に出ていない人がほとんどだし、出ていても成功はしていない。有名なコメンテーターかもしれないが、会社における成功者ではない。もちろん、そちらを目指すなら別だが、芸能人みたいなブランディングの問題である。

金を稼いで、起業して、2年留学行って、帰ってきて就活をする。これがいいと思えるプランだが、あとはどこまで頑張れるか。単位は落とさないで、卒業だけはしてね。ホリエモンみたいに意味がないといって中退してもいいけど、そこまで自信ある?

 

Season1 目次
#1 自己紹介と目次
就活ノウハウ
#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
#4 企業分析の仕方
#5 採用選考としてのインターン
#6 内定時にやるべきこと
仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
仕事理解(投資銀行
#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
知っておいた方がいいこと
#18 学歴フィルター
#19 大学でやるべきこと
#20 最も怖い配属リスク
#21 転職の波の読み方
#22 1.5流の悩み