一点五流

1.5流の人間が「コンサルティングファーム」と「投資銀行」を両方経験したからこそ分かったことを書きます

#3 意識高い系に勝つ方法

今回は、面接やエントリーシートで意識高い系のすごいエピソードに勝つ方法ついて書いてみたいと思う。

 

既に土台が違う

エントリーシートや面接でも聞かれるのが、エピソード。サークルのリーダーしてましたとかを言うのはやや否定される傾向にあるが、正直そのエピソードが余りにも多すぎるからなのであって、その話し方や考え方によって、変わると思う。

どういう課題に対して、どう向き合い、乗り越えたか。まあこんなの大したことは出ないのだが、頑張るしかない。ただ、ここまで言っておいてなんだが、正直、意識高い系のすごいエピソードをもっているやつには勝てない。そりゃあ言い方や思考でできるかもしれないが、起業して何十億円を売り上げていたとか、海外で地雷撤去していたとか結果出てるんだから、それには負ける気がする。中身が大事というが、そんなエピソードは中身もそれなりにあるし、あるように話せる能力がある。そいつらと戦っても勝てない。

しかし、当落ぎりぎりのやつまでそんなやつばっかりではないから(マッキンゼーは知らないが、GSはそうでなかった)ありったけのもので頑張るしかない。大学入った時から、いや生まれた時から人生はある程度ハンデがあるのだ。

後、。これは変わらない。顔採用があるのかなんてくだらないアンケートを取っても仕方ない。美人は有利なんて、聞かなくてもわかるのだ。それだけじゃない、顔もきれいで、頭もよくて、はきはき話せてという女はいる。GSの採用HPを見てみなよ。美人だから。まあ好みだけど、気の強そうな女で美人だ。男も美男子でなくても清潔な青年というのはいくらでもいる。ただ女子に比べると不細工でも採用されるので、やや緩和されているのだろう。とにかく、それも変えようがないのだ。

 

今から変えられる能力

では、エピソードが無理で顔が無理で、変えれるのは何か。話し方、いわゆるコミニュケーション能力というやつである。いや、もちろんコミュ障は無理なのだが、訓練で変えることができる。面接をやっていて、なぜそんなおどおどするのか、緊張しすぎだろみたいな人。これは、社会人と話した経験がなさすぎるのだ。社会人とたくさんしゃべることで変えられる。10人とかじゃないよ。大学時代に100人以上の知らない社会人と話したことがあるか。ほとんどの人はないのだ。とにかく話してみればいい。そしてけちょんけちょんに言われればいい。改善する。

もっといいのは、自分で話しているのをiphoneで動画を取る。そして見る。また、話がうまい人の動画を見る。TEDなんてみても仕方ない。プレゼンではなく、普通のだ。例えば朝生。うまい人と下手なひとは歴然である。そこまで言って委員会。すべらない話。話し方をたくさん見る。そして、その中で真似できそうなものだけ取り入れてみる。意外にそうやると中身はなくてもすごそうに話をしている人がいるものなのだ。ショーンKぐらい顔がよくて、いい声だったら、より騙される。

 

完全な余談だが、紳介は同じ話を3回別の人にするとうまくなるという。松本は絶妙なたとえを思いつく。さんまは言葉遊びをする。こんなことができる天才は別にして、普通の人間は紳介のやり方が一番いい。自己PR、学生時代に頑張ったことを必ず、3回はいろんな人に聞いてもらう。恥ずかしいが、社会人や親に聞いてもらう。するとだめだしされるから、それを改善する。必ずうまくなる。うまくなる幅は個人差あるが、どんな人でも改善されるものだ。ぜひやってほしい。

それでも無理な場合はどうするか。これは会社のレベルを下げるしかない。結構どこもみんな受けるので、コンサルとかだとレベルが余り変わらなかったりするが、本当に優秀な人はTOP2しか受けないので、下になると勝てるようになる。そこまでその業界にこだわりたいかは別ね。

 

どこまでレベルを下げるか

そもそもコンサル会社の選び方がいるのか。いらない。上から受けた方がいいマッキンゼー、BCG、ベイン、あとはATカーニー、デロイト、野村総研、ベルガー、PWC、ADL、AC。後はどうしても行きたいならコンサルに行けばいいが、あまりお勧めしない。コンサルから事業会社に行くとき、あまり価値がなくなる。コンサルプレミアムというのがある。転職する時にコンサルだから少し有利なのである。事業会社に行く場合、定量的な分析ができて、資料をわかりやすく作ってくれる若手は便利である。事業会社の若手に比べると、誰をとってもそれなりの水準の人材がそろっているのである。ただ、上記に挙げたコンサル以外だとどこそれ?ということになる。聞いたことないコンサルの若手ってちゃんと教育されているの?となる。コンサルなんて名乗ればいつでもなれるので怪しさが増す。採用する側が行ってみたいなと思うコンサルでないと取りづらいのである。

そんなわけで、無い袖は振れず、自分の身の丈にあった会社にいくしかない。大学受験の時は偏差値があったからわざわざ無理そうな大学受けないでしょ。就活も見えてないだけで、それぞれ人に能力の偏差値はあるのよ。顔も、親の資金力・コネも、それまでにやってきたことで差がついているのよ。就職浪人1年でそんなに能力があがるわけでもないしね。とにかく100人の社会人とあって、話し方を鍛えて、自分が自信をもって話せるネタを整えてほしい。

 

Season1 目次
#1 自己紹介と目次
■就活ノウハウ
#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
#4 企業分析の仕方
#5 採用選考としてのインターン
#6 内定時にやるべきこと
■仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
■仕事理解(投資銀行
#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
■企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
■知っておいた方がいいこと
#18 学歴フィルター
#19 大学でやるべきこと
#20 最も怖い配属リスク
#21 転職の波の読み方
#22 1.5流の悩み