一点五流

1.5流の人間が「コンサルティングファーム」と「投資銀行」を両方経験したからこそ分かったことを書きます

#18 学歴フィルター

学歴フィルターはあるのかについて書いてみたいと思う。

他サイトはこちら

学歴フィルターとは?難関企業はどの大学まで大丈夫? - NAVER まとめ

 

ずばりある

まずは一般的な話。ある。明確なのは銀行。リクルーター制度というのは、自分の出身大学の学生に何人あい、内定したらいくらキックバックみたいな制度がある。自然とそれまで入っている大学の学生しか採用されないし、比率もそうなる。

あとは、オーナー系企業でオーナーが学歴信仰か学歴コンプの場合、東大しかだめだとか言い出す。

あとは、よく言われるが、エントリーや説明会予約画面が大学によって定員数を変えている企業。友達同士で見たら、こっちは予約できるのに、あっちは満員になっているみたいなのである。

どこまでがフィルターかというと、東大、早慶旧帝大まで、MARCH、関関同立まで、日東駒専産近甲龍までというわけで、企業の人気度合によって変わる。

 

学歴フィルターについての不毛な議論

この学歴フィルターについて、もっと中身をという人がいるが、学生時代の中身なんてくそくらえである。中身なんてそんなかわりゃあしないのだ。明日から金とってこれるのか?利益をもたらすのか?だったらなぜ起業しない。学校じゃないんだぜ。学校は学生から金をもらって、サービスを提供するから優しいが、企業は逆で金をはらってやってる嫌なら辞めろ、来るな。選考だって好きにやるわである。

一方で、こんな話もある。ある大手メーカーは毎年推薦を軸に採用していたため、入社する大学が20大学ぐらいしかなかった。もっとオープンにということで、大学も書かせず、面接も自由に社員にやらせた。その結果、多様な人材を採れたと喜び、大学も見てみようと調べてみると、8大学に逆に減った

選ぶ方も自分に似たタイプを選ぶ。優秀の概念も同じなのだ。自然と絞られてしまうのはそんなものかなあと納得できる話である。

確かにたまに下位校でも優秀だなあと思う人間はいるが、その確率は低い。やはり慶応の人間は優秀な人が多い。勉強と仕事は別だというが、勉強も遊びも根性も顔もハイレベルな人間が慶応にいるのだ。勉強ができる=コミュ障と思ってはいけない。あなたはずいぶん狭い世界しか見ていないのだ。

 

あなたの偏差値がある

しかも大手ならそんなやつがごろごろ受けに来る。全部見てられないから、学歴でフィルタリングする。また大手の方がより頭を使う勉強的な要素が大きいのだ。最初は営業でがっつでなんとかなっても、マネジメントになったり経営にかかわると難しい経営手法、法律、会計、ITなどあらゆる知識を学んで、アウトプットしないといけない。これが慶応の人間が全員できるわけではないが、勉強もできて、コミニュケーションもできるやつをとる。

また、体育会系も好まれる。投資銀行なんて、京大のアメフト部が団体で来ていた。頭もいいし、体力もあるし、何しろ体育会系の組織だったところで、つらいことでも耐え抜く耐性ができているのだ。いつでも逃げれるサークルとは違う。組織人としてもいいし、営業マンとしてもいいし、頭もいいのだ。ほら勝てないだろ。

大丈夫。自分にあった会社がある君には見えない自分の実力値が胸に書いている。受験で言う偏差値だ。それにあった企業にいけばいい。残念ながら企業には偏差値が公表されていない。でもなんとなくわかるだろ。なにくそと思って、受けるのは勝手だ。頑張れ。

 

コンサル・投資銀行の学歴フィルター

コンサルだとどうなるか。東大、京大でセミナーを行って、早慶でも行う。以上が多い。あとは勝手にエントリーしておいでである。正直SPI的な筆記試験をすれば差がつくし、それをクリアすればいい。個人的にはコンサルは勉強が得意なやつに向いている。この勉強にはやや嫌味も含む。受験勉強とは、教科書を読み、理解する。塾に行き、講義を聴き、ノートにわかりやすくまとめる。覚えたものを別問題で解いて、答え合わせをする。このプロセス大変コンサルに似ている。

まず、新しい業界や企業を勉強して、理解する。色んな人にヒアリングしたところで、概況をまとめる。それを今回の問題に合わせて、解答して、レポートというノートにわかりやすくまとめる。それを他の会社に応用してまた解答する。

本質的に大事なのは、課題設定であり、仮説なので、受験勉強ではそれは育成されないのだが、それ以外は受験勉強に似ている。仮説は経験によって増えたりする。つまり、それ以外は受験プロセスと同じなのだ。お勉強ができる人にはいい業界だと思う。逆にできない人にはつらいレポートを読むのでやめた方がいい。

投資銀行も同様、東大、早慶である。やや営業要素があるので、部門によっては体育会系を好んだり、ハングリーさが見える人間を入れるので、そこまで求めていないかもしれないが、でも東大早慶で十分人数は満たされる

 

学歴は最初だけ

東大、早慶でない悔しいと思った君。この大学なんてのは入社ぐらいでしか使わない。(銀行は違う)それ以降は実力だ。考えてみて。受験勉強って8歳から初めて18までの10年間の差なのだ。今20だったら、30まで頑張ればもはやそれまでの差は関係ないのだ。もちろん若いときの吸収力は違うから、受験での頑張り以上に何倍も頑張らなくてはいけない。30に受験があると仮定するなら、その受験を目指せばいい。学歴がなくてもすごい社長になっている人はたくさんいる。

普通の会社に入ったら負けるよ。人と違うことをするのだ。若くから活躍できる会社。何か特化したスキルを身に着けることができる会社。そこからどうしても行きたいのなら、行けなかった会社に転職すればいい。その頃は今より転職しやすい環境になっているはず。30から40もまた競争。それができなかったら、自分の実力だと思って、今回の人生はあきらめるんだな。学歴のせいではない。自分のせいだ。

 

Season1 目次
#1 自己紹介と目次
就活ノウハウ
#2 コンサル内定法
#3 意識高い系に勝つ方法
#4 企業分析の仕方
#5 採用選考としてのインターン
#6 内定時にやるべきこと
仕事理解(コンサル)
#7 コンサルの仕事
#8 コンサルのやりがい
#9 コンサルを辞めた後の転職先
仕事理解(投資銀行
#10 投資銀行の仕事
#11 外資系と日系の投資銀行の違い
#12 投資銀行のやりがい
#13 投資銀行を辞めた後の転職先
企業・業界選択
#14 新卒でどこに入るのがいいのか①
#15 新卒でどこに入るのがいいのか②
#16 新卒でどこに入るのがいいのか③
#17 結局どこの会社がいいのか
知っておいた方がいいこと
#18 学歴フィルター
#19 大学でやるべきこと
#20 最も怖い配属リスク
#21 転職の波の読み方
#22 1.5流の悩み